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英国最古級のテキスタイルブランド「ジョシュア・エリス」の マフラー&ストールの魅力とは? PERSON-Hirohisa Yamaguch Vol.2 ARTICLE Interview 英国最古級のテキスタイルブランド「ジョシュア・エリス」の マフラー&ストールの魅力とは? PERSON-Hirohisa Yamaguch Vol.2 ARTICLE Interview

  • 英国発のラグジュアリーな
    マフラー&ストールとして
    近年人気上昇中のジョシュア・エリス。
    なぜ今このブランドが
    注目されるのか?
    秘密を紐解くため、ブランドの
    セールスディレクターを務める
    山口浩久さんにインタビューを
    行いました。
    今回はその後編。
    ジョシュア・エリスのデザインや
    色柄についての
    こだわりについて伺います。

    TEXT : IWAO YOSHIDA

  • ジョシュア・エリス / セールスディレクター 山口 浩久さん

    ジョシュア・エリス / セールスディレクター

    山口 浩久さん

about Direction

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  • 山口さんはジュシュア・エリスにおいて、カシミアのマフラーとストールを中心にディレクションされているそうですね。

    山口/私がジョシュア・エリスに入社したとき、生産の7割は服地でした。ですが、ここのトラディショナルな紡毛生地と技術力があれば、今の市場にないマフラーやストールが絶対にできると確信し、すすんでマフラー&ストール担当に名乗り出たんです。

    ディレクションにあたって心がけたことはありますか?

    山口/巻き物に相応しくライトウェイトで柔らかに仕上げつつも、きちんと英国製の高級カシミア生地らしいテイストを残すことですね。良質な英国製品には代々受け継いでいけるような味わいと安心感があります。そこは新たに作るマフラーやストールにおいても絶対に外せないところだと考えました。

  • デザイン面でのこだわりは?

    山口/柄です。ファッションで使われる柄はほとんどが英国発祥です。ロイヤルスチュワート、ブラックウォッチ、ウィンドペイン、シェパードチェック、ブロックチェック……。挙げたらきりがありません。そしてこれらはすべて日本人のファッションにもすでに溶け込んでいる。というか溶け込みすぎて、グレンチェックなどはイタリア人が作ったスーツ柄だと思い込んでいる人も(笑)。英国の老舗ブランドの矜持として、こうした伝統柄の魅力を今一度我々が正しく伝えたいと考えています。

    それでいてジョシュア・エリスのマフラー&ストールからはモダンな雰囲気も感じます。

    山口/英国の伝統柄や、当社のアーカイブに残る柄をベースにしていますが、色の組み合わせや柄の大きさなどをモディファイしているからでしょう。それはお客様にはまず直感的に気に入っていただきたいから。その後に、じつはちゃんとした歴史的背景を備えた柄であることをご説明すると、お客様はさらにうちの商品にさらに愛着を持っていただける。今の時代は、男性も女性もきちんとした背景を備えた商品を好まれますから。

  • PATTERN
    • Royal Stewart  ロイヤルスチュワート

      Royal Stewart  ロイヤルスチュワート

      英国のシンボルとして伝統があり、他色使いだからこそモディファイが難しい柄を、ここでは時代性を考えたグランド、ポイントカラーを配色し、コンテンポラリートラッドな雰囲気へ。

    • Black watch  ブラックウォッチ

      Black watch  ブラックウォッチ

      元の柄を拡大し、左右上下を非対称にアレンジ。首にかけた時に、前身ごろで柄が平行に重ならない為、柄が膨張してみえません。ビビットな配色を加えることで、よりファッショナブルに。

    • Windowpane  ウィンドペイン

      Windowpane  ウィンドペイン

      英国生まれの柄の中でも非常にシンプルなウィンドウペイン(窓枠)。枠の大きさ、ペインの太さ、配色によって、クラシックだけでなく、カジュアル、モード、ストリートまで広く対応できる柄へアレンジ。  

    • Shepherd   シェパード(ガンクラブ)

      Shepherd   シェパード(ガンクラブ)

      スコットランドのシェパード(=羊飼い)たちのような“地族”が用いた伝統的な柄を、ファッション・コーディネートしやすいよう再構築。モダンな印象のチェックに仕上げています。

    • Block check  ブロックチェック

      Block check  ブロックチェック

      アメリカのアウトドアブランドでもよく見られる2色使いの柄を、3色で表現。色が主張しすぎず合わせやすい、かつコーディネートのアクセントになるよう昇華させています。

  • それでいてジョシュア・エリスのマフラー&ストールからはモダンな雰囲気も感じます。

    山口/英国の伝統柄や、当社のアーカイブに残る柄をベースにしていますが、色の組み合わせや柄の大きさなどをモディファイしているからでしょう。それはお客様にはまず直感的に気に入っていただきたいから。その後に、じつはちゃんとした歴史的背景を備えた柄であることをご説明すると、お客様はさらにうちの商品にさらに愛着を持っていただける。今の時代は、男性も女性もきちんとした背景を備えた商品を好まれますから。

2020 A/W collection 2020 A/W collection

2020 A/W collection

2020 A/W collection

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  • about Trend

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  • 配色についてはトレンドを意識されますか?

    山口/シーズントレンドのカラーパレットはもちろん参考にしますし、それをどうジョシュア・エリスが持っているカラーで表現できるかと常に考えています。ただ巻き物はコーディネートの挿し色という要素もありますから、あまりトレンドに引っ張られすぎても面白くない。だからお店に並んでいる服や、街を歩く男性・女性のファッションと照らし合わせて、今なら巻き物でどこまで色で遊ぶことができるかということもよく考えます。秋冬のファッションはどうしても暗めの色が多くなりがちなので、爽やかで鮮やかな色の提案が多い春夏トレンドのカラーをあえて参考にすることも多いですね。そのほかでは古いファッション誌や広告のヴィジュアルからインスピレーションを得ることもあります。

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  • ジュシュア・エリスのマフラー&ストールのオススメの巻き方やコーデはありますか?

    山口/男性がマフラーを巻く場合はアスコットタイ風に巻くのがひとつの正統だと思いますが、個人的にはお客様のお好きな巻き方で、お好きな服に合わせていただけたらと思います。別に凝った巻き方をせずとも、ベーシックな装いに首からストンと垂らすだけで様になるマフラーやストールとして企画していますから。柄の中心線をあえてオフセットしたり、柄の左右や上下を非対称としているものが多いのもそのためです。ちなみに大判ストールは、私の中では巻き物を超えて“纏うもの”という認識。セーターだけでは肌寒いけどちゃんとしたアウターを着るまでではないというときにあると便利な防寒具ですね。コート代わりの羽織りものと言ったらいいかもしれません。

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  • ジュシュア・エリスのマフラー&ストールのオススメの巻き方やコーデはありますか?

    山口/男性がマフラーを巻く場合はアスコットタイ風に巻くのがひとつの正統だと思いますが、個人的にはお客様のお好きな巻き方で、お好きな服に合わせていただけたらと思います。別に凝った巻き方をせずとも、ベーシックな装いに首からストンと垂らすだけで様になるマフラーやストールとして企画していますから。柄の中心線をあえてオフセットしたり、柄の左右や上下を非対称としているものが多いのもそのためです。ちなみに大判ストールは、私の中では巻き物を超えて“纏うもの”という認識。セーターだけでは肌寒いけどちゃんとしたアウターを着るまでではないというときにあると便利な防寒具ですね。コート代わりの羽織りものと言ったらいいかもしれません。

    コート代わりだから、ストールは大きめの柄が多いんですね。

    山口/そうです。柄入りのコート感覚で纏っていただきたくて。本当のコートで柄が入ったものだと抵抗がある人も、ストールなら気軽に挑戦できるのでは、という意図もあります。もちろんシンプルなデザインのコートやブルゾンと無造作に合わせてもお洒落なポイントに。使わない時はカバンの上にポンと置いて持ち運んだり、車内のブランケット代わりにしても絵になります。こういう大柄ストールは少し力強い印象になりますが、最近の女性のファッションは“可愛い”より“カッコイイ”方向にシフトしていることもあり、毎シーズンとても好評なんですよ。

  • シンプルなニットには、大柄のブロックチェックがオススメ。

    シンプルなニットには、大柄のブロックチェックがオススメ。3色(水色×キャメル×バーガンディー)がバランスよく配され、カジュアルなスタイルがより上品な印象に。

  • 少しハードに見えるライダースには、柔らかい上質なカシミアを合わせて、ハードすぎない大人かっこいいスタイルに。鮮やかなサファイヤブルーとバーガンディーのチェックがスタイリングのスパイス的な役割になります。

    少しハードに見えるライダースには、柔らかい上質なカシミアを合わせて、ハードすぎない大人かっこいいスタイルに。

    少しハードに見えるライダースには、柔らかい上質なカシミアを合わせて、ハードすぎない大人かっこいいスタイルに。鮮やかなサファイヤブルーとバーガンディーのチェックがスタイリングのスパイス的な役割になります。

  • オーセンティックなトレンチコートに、モダンなブラックウォッチチェック柄を合わせ、クラッシックかつマスキュリンなスタイルに。

    オーセンティックなトレンチコートに、モダンなブラックウォッチチェック柄を合わせ、クラッシックかつマスキュリンなスタイルに。トレンドを気にせず長く愛用できるコーディネイトがお勧めです。

  • 最後にユーザーに向けて一言お願いします。

    山口/誰しもお洒落の経験値が上がってくるとある程度好みのスタイルやカラーパレットが固まってくるもの。それは悪いことではありませんが、ときにはご自身がマンネリに感じることもあるでしょう。そんなときに巻き物でちょっとだけ冒険してみるのは有効。たかが巻き物と思われるかもしれませんが、私は靴やカバンと同じく、むしろそれ以上に秋冬スタイルを決める大事な要素と考えています。いつもと違う新鮮な印象を得たいのならなおさら、是非ジョシュア・エリスをお試しください。

  • Hirohisa Yamaguchi

    Hirohisa Yamaguchi

    愛知県出身。大学卒業後、大手繊維専門商社に8年勤務。その後スコットランドの有名テキスタイルメーカーに入社し、日本でのブランドビジネスを大きく躍進させる。同社を15年に退社後、16年AWからのジョシュア・エリスの日本ローンチに参画。現在はセールスディレクターという立場から、同ブランドのマフラー&ストールのシーズンコレクションの企画を行う。