
ケープハイツ
30周年、かつてない熱量とともに
VOL. 2
困難や逆境に立ち向かうすべての人に向けてエールを送りたい。
今、ケープハイツはそんな気持ちでダウンウェアをつくり続けています。
世界が前例のない危機的状況に陥っているなかで、自分たちにできることは何か。
今年でブランド設立30周年を迎えるケープハイツは
今一度ブランドとしてのあり方やものづくりと真摯に向き合うことにしました。
ケープハイツのダウンウェアを、すべての人へ。
ファッションや最新トレンドに情熱を注ぐ人から、
季節の変わり目に寒さや暑さをしのぐためのダウンウェアを探している人まで。
私たちはむやみにトレンドを追いかけるのではなく、
すべての人に愛されるために、普遍性のあるデザインを大切にしながら、
優れた機能性や着心地の良さを追求したダウンウェアをつくり続けています。
それが創業以来、変わらないケープハイツの美学であり信念です。
私たちが手掛けているすべてのダウンウェアに見て取れる、
不要なものをすべて取り除いたシンプルなデザインがそれを雄弁に語っています。
30周年、かつてない熱量とともに
そんな私たちの想いを託したプロダクトが生まれているのは
ここ日本から1万㎞以上離れた、アメリカの東海岸にある小さな街です。


突然ですが、皆さんケープハイツをより身近に感じてもらうためにここで発祥の地であり、現在の本拠地でもあるハドソンという街について、簡単なご紹介をさせてもらえたらと思います。
マサチューセッツ州のハドソンはアメリカで最も古い歴史を持つボストンから車で約一時間の距離にある東海岸の小さな街です。
そして、ハドソンには本当に美味しいクラフトビールがあります。マサチューセッツ州といえば、アメリカのクラフトビール革命を牽引してきたことでも有名で、同州最初の醸造所はなんとピルグリムファーザーズがアメリカ大陸に渡ってわずか17年後に設立されたと言われているほどです。

マサチューセッツ州全体で言えば、シーフードが有名で特にロブスターロールやクラムチャウダーは本当に最高です。
そんな場所で創業したケープハイツの前身は、それまでアメリカの名だたるアウトドアブランドのOEMを請け負っていた実力派ファクトリーとして知られていました。
ケープハイツがスタートした当初、その看板アイテムとして絶大な人気を誇ったのがフリースジャケットです。
古着がお好きな方であれば記憶されているかもしれませんがケープハイツのフリースジャケットは日本で1990年代に起こった古着ブームでの中で、たくさん輸入されていたのです。
今では古着市場で流通している数自体が少なくなっていますが私たちがアーカイブとして保管してるものを一部お見せしましょう。




当時のブランドロゴはアメリカ北東部を走るアパラチア山脈とケープコッドの形状に着想を得てデザインされた現在の三角のロゴとはまったく異なり、登山する男性が描かれてます。
かつてのロゴからは過酷な環境下に晒されるアルピニストにとって、ケープハイツは信頼されるギアであったことがわかります。
カナダとアメリカ東北部に位置し、南西方向に延びるアパラチア山脈は風光明媚であるとともに、ときに自然の厳しさを私たちに突きつけます。
そんな大自然に囲まれた場所に生まれ故郷があるからこそケープハイツが機能性を追求し続けることは運命だったのでしょう。
過酷な環境でさまざまなテストを繰り返すことで、冬を快適に過ごせる、現在の優れた機能が生まれたのです。


一方で、マサチューセッツ州にある鉤状の半島ケープコッドはアメリカ人が憧れる北東部のリゾート地としても有名です。
そこはニューイングランド地方とも呼ばれるエリアで
かつてジョン・F・ケネディも愛したリゾートでもあります。
さすがセレブリティたちに愛された場所だけあって
アメリカのファッションカルチャーを語るうえで、
そこはとても重要な場所ということができるでしょう。
彼らが愛したのはエレガントなのに力が抜けていて、
清潔感に溢れるとても好印象なスタイルです。
ケープハイツのどのプロダクトにも共通している
スタイリッシュで都会的なデザインは、
ケープコッドの洗練が影響しているかもしれません。

いかがでしたでしょうか。
太平洋を挟み、日本からは遠く離れていますが
私たちの本拠地であるハドソンという街について
少しでも身近に感じていただくことができたでしょうか。
アメリカ東海岸の小さな街から世界へ。
ケープハイツのダウンウェアは、私たちの想いをのせて発信されています。
袖を通していただければ、その熱量がきっと伝わるでしょう。



30周年を記念したアニバーサリーアイテムもまた、ハドソンの街から生まれています。
アニバーサリーアイテム最大の特徴はそのロゴにあります。
通常はトリコロールカラーで彩られているロゴをグレートーンの特別仕様 “White-out triangle” に変更。
その特別なロゴを人気モデルの「SUMMIT(サミット)」にのみ採用して、バリエーション豊かに全7色で展開します。
皆さんの好みの1着がきっと見つかるはずなのでぜひ手に取ってみてください。
次回の記事ではもの作りの現場をレポートしながら、アニバーサリーアイテムの詳細を解説したいと思います。