【コービーズ】トラッドなディテールに迫る

伝統的なつくりへのリスペクトをこめたコービーズのアイテム。今シーズンはゴルフジャケットがデリバリーされました。全てのブルゾンの源流とも言われるそのデザインは、アクアスキュータムのファクトリーとしてモノづくりを行っていた確かな技術が結集されています。今回は時代や流行に左右されない新定番ブリットゴルフに迫ります。是非ともご覧ください。Corbyʼs(コービーズ)は、1909年にノーザンプトンの北東の隣町ケタリング にて創業。アクアスキュータムの直営工場として史上初めてトレンチコートを作った歴史あるブランドです。伝統と歴史に誇りを持ちながらも、常に進化し続けています。最高品質の素材と職人技術に裏打ちされた現代のトレンドにも通ずる、洗練されたスタイルを演出します。コービーズのゴルフジャケットでまず目を引くのが、その粋な裏地です。今シーズンのゴルフジャケットはブラックウォッチやロイヤルスチュワートのチェック柄があてがわれています。前を開けてスタイリングした時などに、ちらっと見えるそのさりげなさは、まさにジェンツの嗜みです。表地には150年の歴史のあるBrisbane Moss社の中畝コーデュロイを使用しています。高密に織り上げられた生地は適度な硬さがあり、シルエットが崩れにくく、更に中肉の厚みは保温性に優れているほか、何よりも秋冬の季節感を演出するのに最適な生地であることは間違いありません。ミニマルなデザインの中にも前身頃のポケットはテーラリングにも取り入れられているフラップポケット。雨水を防ぐために取り付けられたポケットは、元来レインウェアのディテールにみられた仕様を踏襲しています。
背面にみられるユニークな切り替え部分は、「アンブレラヨーク」とも呼ばれ、先にも述べた元来のレインウェアとして採用されていたディテールです。その仕様はトレンチコートに多く見られ、水を滑り落とすことを目的に取り入れられていました。目を引くこの襟元は、ドッグイヤーカラーと呼ばれているデザイン。文字通り犬の耳が垂れたような見た目が名前の由来です。風が強い日には上まで締めて、首元からの風の侵入を防ぐことができます。

防風効果を期待するゴルフジャケットでは、襟元を締めることで、寒い冬の保温効果も高まる仕様になっています。袖や裾にもしっかりとしたリブが入っており、メリハリの付いた見え方に加え、こちらも風の侵入を防ぐ役目を果たします。
襟を寝かせても立てても、フロントジップを閉じても開けても、それぞれの楽しみ方がコービーズのジャケットにはあります。伝統をしっかり踏襲したタイムレスな名品だからこそ、現代のファッションシーンでも活躍します。それはきっと将来的にも変わらずずっと愛されるモノ。是非ともこの秋冬シーズンは、コービーズのブリットゴルフをお楽しみください。